連載 ニッポン釣魚紀行 料理人、海へ。VOL.11 料理編
サバの魅力を改めて確信『シチリア風 サバのスパゲッティ』 ウロコの食感が絶妙『アマダイのクロカンテ』 小魚を食べるならコレ!『相模湾の魚介のブロデット』
相模湾の海の味わい
すべてまるごと簡単に
『アマダイのクロカンテ』の“クロカンテ”とは、“カリッと焼いた”という意味。アマダイでカリッとした香ばしさを。パスタでサバ特有の滋養を感じさせる深みを。ブロデットでは、様々な魚介類の渾然一体となった旨みを堪能してほしい
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『シチリア風 サバのスパゲッティ』
「サバはコンフィにしてからパスタにしようかなとも思ったんですが、前回のこの連載で、ワカサギをコンフィにしたパスタが登場していたので、シチリア風にソテーしてからパスタにしましょう」
『食楽』のレシピバリエーションにまで気を遣って教えていただいたこの料理のポイントは…。
「私の店では、作り置きしておいたトマトソースを使いますが、家庭ではそれも大変でしょうから、トマトの水煮缶で大丈夫。ただしトマトの旬である夏には、缶詰を使うよりも生のトマトを入れた方がグッと美味しくなります」とのこと。サバ以外の魚でも同じように調理してOKとのことなので、その季節に旬となるサバ同様の大衆魚のアジとトマトで、夏を感じてみてもいいかもしれない。
「オレガノとディルは、サバやアジにとっても合うハーブなのでぜひ入れてください!」
『相模湾の魚介のブロデット』
「鍋にいろんな魚を放り込んで煮込む、フランス料理でいえばブイヤベースのような品を、イタリアでは総称して『ズッパ・ディ・ペッシェ』と呼びますが、地方によってそれぞれ特徴があり、独特の名前がついています。『チュッピン』だったり『カッチュッコ』だったり。『ブロデット』というのもそのひとつで、アドリア海沿岸の漁師料理です」
相模湾をアドリア海に見立てたようなこの料理。作り方にも、宮崎シェフ独自の工夫がしてある。
「この料理も私の店では、作っておいた魚のブロードを使いますが、家庭で手軽に作れるよう、水だけで煮込んで、代りに出汁昆布を少し入れます」
イタリアンでは考えられないようなこの一工夫が、結果! 驚くほどにイタリアン。どう調理していいか悩む小魚がいっぱい釣れたらとにかくコレ!! そう結論してもいいくらいの料理である。
『甘鯛のクロカンテ』
  世界一ウロコの美味しい魚・アマダイの、そのウロコのホクホクとした甘みを味わい尽くせるこの料理。気をつけたいのは焼き方だ。
「皮目から焼きますが、最初は尻尾を持ってぶら下げるようにし、火の通りにくい頭の部分だけによく火を通してください」これで食卓はイタリアだ!!
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ラ・リベラ
東京都渋谷区代々木1-23-7 第三瑞穂ビル1F
TEL 03-3375-6422
営/月〜金11:30〜14:30、18:00〜23:15 (22:00LO) 土12:00〜15:00、18:00〜
23:15(21:30LO)
休/日・祝
佐島の魚介類に鎌倉野菜といった食材を「自分で仕入れてくる分、値段設定も安く抑えています」という宮崎シェフの言葉に偽り無し。恵比寿の2号店『オステリア・リベラ』は、食事だけ、お酒だけといった使い方もできるバール。「値段設定はさらに安いですよ」こちらも偽りなし
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釣魚料理レシピ
ライトウィリー
アジ、サバ、ヒコメダイ…普段見慣れた大衆魚から高級魚として知られるアマダイまで。相模湾の美味しさをイタリアンテイストで仕上げた3皿は、応用も効くスグレもの!
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シチリア風
サバのスパゲッティ
 
相模湾の魚介のブロデット
 
アマダイのクロカンテ
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VOL.11 料理人 「ラ・リベラ」シェフ 宮崎 勝仁氏×ライトウィリー
釣り編
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